大好きなバアバが天国に旅立ちました

2018.1.18

大好きなバアバが天国に旅立ちました。






その日の午前中、私は学校にいました。

自習をしていると担任の先生に突然「お家の人から電話がきたので帰る準備をしてください。」と言われました。

その時、まっさきに考えたのは去年から入院していたバアバの事でした。

バアバに何かあったのではないかと不安でたまりませんでした。

すぐに父が迎えに来て、病院まで急いで向かいました。

もうすぐ病院に着くと思った時、父が「今まで黙ってたけどバアバ、余命3ヶ月だったんだ。」





余命3ヶ月






理解できませんでした。

元気そうに笑っていたバアバが死ぬなんて考えられませんでした。

急いで病室に向かいました。

最後にお見舞した病室から緩和センターというところに移されていました。





病室に入ると、ベッドの上に仰向けの状態で寝ているバアバがいました。

隣にはジイジが手をさすっていて、先に着いていた弟と妹は泣いていました。

バアバは頬がこけ苦しそうに口で呼吸をしていました。

私はバアバの手を握り泣きながら「バアバ、来たよ」と言うと少しの間、目を開けてくれました。




それから少しして、バアバのお兄さん、お姉さん達も来てくれました。

母の弟一家は大分にいて、20日の夜に来る予定でしたが急遽18日の便が取れて、来れることになりました。

ジイジが「お母さん。今から来てくれるって」と話しかけるとバアバは「あー。あー。」と唸るように返事をしました。




夜の9時すぎ母の弟と奥さん、息子が到着しました。

家族全員が病室に集まりバアバに話しかけたり、手や足をさすったりしました。

それから1時間後、急に呼吸がおかしくなりました。

バアバは最後の力を振り絞って目を開けました。

ジイジは「何にも心配いらないよ。ゆっくり逝きなね。すぐに逝くから待っててね。」と、私も泣きながら「バアバありがとう。大好きだよ。」と伝える事ができました。




そして大好きなバアバは天国に逝ってしまいました。







その後、母から聞いた話ですがバアバは私が受験生だから邪魔しないようにと、癌が末期な事を黙っていて、いつも私の事を気にかけていてくれていたそうです。

それまで私は完治する癌だと思っていました。

しかし実際は一年前に気づいていなければ助からないような癌で手術のしようがなかったのです。


私の大好きな歴史の話を楽しそうに聞いてくれるのはバアバでした。

最後のお見舞いも真剣に聞いてくれました。

バアバのスマホには私の上がった成績や赤ちゃんの頃の写真が沢山ありました。


2ヶ月とちょっとぶりに帰ってきたバアバは綺麗にお化粧され眠っているようでした。

いつものように「また寝ちゃった〜」と起きるのではないかと錯覚させられました。





今でも死んでしまったと実感が湧きません。

受験の結果も知らせたかったし、高校の制服も成人式の晴れ着姿も見せてあげたかった、なによりもっと一緒にいたかった。

こんなに早いお別れになるなんて思ってもいませんでした。

それでも、少しずつ受け入れて天国にいるバアバに胸を張れる生き方をしたいと思います。



ここまで読んでくれて本当にありがとうございました。

皆様の大切な人を今よりも、もっと大切にしてあげてください。

今までありがとう。

大好きなバアバ。

たくさんお世話なりました。


最後にあとから見つかったバアバのメモ書きを残します。



























望みを捨てぬ者だけに道は開ける